日程: | 11月2日(金)~3日(土) |
メンバー: | 赤澤(L)、坂井、川崎、斎藤(幸)、名倉、斎藤(光) |
報告: | 斎藤(光) |
11月に入ったばかりだと云うのに沼原の駐車場に近づくにつれ辺りはうっすらと雪景色。 粉雪が激しく舞う中、トイレの中のベンチで身支度を整える。 リーダーから1日目の予定コースは長い丸木橋を渡る箇所がある為、この雪では危険ですから、 今日は下山コースから行きますとの説明があり、沼原分岐を目指して出発となる。 もちろん展望はまったく無いものの、一面に広がる笹原のゆるい登りが続く。 その笹の葉、一枚一枚に積もった雪が見事な景色を作りだしている。 降ったり止んだりの雪の中、三斗小屋温泉大黒屋の到着。ここで今日初めて男性二人のパーティーに会いました。 冷え切った体を風情あるお風呂に浸かっていると何時間でもこのまま居たい気分です。 夕食時、宿の方からこの雪で28人パーティーがキャンセルになってしまったので、料理を少し食べていただけませんかのお言葉。もちろん喜んでお受けし、「あじのマリネ」をご馳走になりました。 昔ながらの旅籠の面影が十分残る大黒屋さんは、一晩中吹き付ける強風に窓、障子がガタガタと音をたて何度も目を覚ますほどでした。 二日目やはり小雪の降る中大峠に向けて出発する。 一段と深くなった笹ヤブの中、三度の沢を渡りアップダウンを繰り返す。 左からくる会津中街道の道と合流し、三斗小屋宿跡の標識が立っている。 本来のテーマ、古道峠道に入ったことになる。気持ちを新たに大峠に向かう。 1468mの大峠は視界ゼロ、風が強く寒い。 何年か前の秋に来た峠の展望は、今は想像もつかないほどです。 リーダーから大峠の歴史(戊辰戦争 官軍と会津軍が戦った地)の話をお聞きする。 三斗小屋宿跡分岐まで戻り、雪の状況を心配しつつ中街道を行くことにする。 標識を見ると二度の渡渉ありと注意書き。沢の苦手な私は不安といやな予感。 雲も薄くなり名残りおしい紅葉を楽しみながら気持ちよく街道(山道)を歩く。 一つ目の沢に到着。川幅は広くそれぞれが足場の良いところを見つけて渡る。 それにしても異常に滑る岩だ。私が選んだ岩は悪かった。みごと滑って仰向けにされたカメ状態。足をふんばっても、手をついても滑って起き上がれない。 しばしもがいてやっと立ち上がる。雨具の防水がきいて何処もぬれずにヤレヤレ。 二つ目の沢、水の流れが速く最初からジャブジャブと水の中を行く。 お陰で(?)靴の中まででジャブジャブになる。 リーダーが心配していた丸木橋(丸木一本)にも細いロープが張られて緊張しつつも無事通過できる。下はゴーゴーと流れる川。一本橋は高い位置にかかっている。 落ちたら大変では済まないと後から身震いをしました。 三斗小屋宿跡に出ると山々に囲まれた中に忽然と現れた広く開けた美しい街道に少々驚く。 街道沿いに白湯山神社の鳥居、馬頭観音、お地蔵様たちに当時の宿場の面影を感じました。 この街道も昭和32年、最後の住人が山を下り村は無人になったとの事。 やっと日射しが出てきた頃、沼原の湿原に廻らされた木道からは一面の草紅葉、カラマツの黄葉。南月山が姿を現し、沼原の駐車場に到着する。 |