日程: | 2014年5月11日(日) |
メンバー: | 藤野(L)、加藤、國井、石川 |
報告: | 石川 |
西岳山頂 |
当日は快晴に恵まれ、家を出発する時から気持ちのいい天気。前日から晴れが続いていたため絶好のクライミング日和に、テンションを上げながら、國井さんと二人で集合場所へ向かう。 集合場所の道の駅「あしがくぼ」に到着すると、前日つづら岩でロープワークの練習をしてきたリーダーと加藤さんの二人が出発準備をしており、すでにやる気マンマンの様子。こちらはジムには通って練習していたが、久しぶりの外岩にビビりながらもテンションが最高調。二子山への車中で、四人でクライミングをするロープシステムを相談。その結果、リーダーがトップでダブルロープを引き、加藤さんと國井さんの二人を引っ張り、國井さんがもう一本のロープを引いて最後の一人、石川に結ぶシステムに決定。サッカー風に表すと「1-2-1」システムかな。 国道299号線で民宿登人のすぐ先を右折するが、道にはなぜか「通行止め」の看板。しかし、車が通れる幅があるので、「看板無視(笑)」で全員一致。どうやら2月に降った大雪が原因のようで、道には倒木、落石などが散乱していたが、目的地の駐車スペースまでたどり着くことができた。 先着車は2台のみ。去年は車がびっしり駐車していたので拍子抜け、&静かなクライミングになるのではないかと、期待しながら中央稜へ向かった。 スタート地点に着くと、既に1パーティが先着していた。登る準備をしながら先行パーティを見ていると、初心者が混じっていた。思い出してみると去年初めて二子山に来たときは、クライミング歴半年位でビクビクしながら登ったのを思い出した。今は毎週ジムに行くようにしているから、少しは上達したかな?? 1ピッチ目 いよいよラストの自分の番になった。階段状になっており、ホールドも選び放題。垂直に登り、右に岩を抱きかかえるように超えるポイントで去年は「落ちて死ぬ!!」って本気で思い、岩に全力で抱き着いたのがウソのよう。「あ。ここ掴めそう」とか「ここならつま先引っ掛る」とか、岩を触ると何となくコツがわかるようになっていた。よし!!俺、上手くなってる!!ちょっと実感が湧いてきて嬉かった。 2ピッチ目 石灰岩のボコボコに指をひっかけて足の指先を突っ込んで登れるので結構楽々。最後のビレイポイントはまだ先行パーティがいる関係で、狭いビレイポイントは満員御礼。ここで悲劇が。。。ビレイポイントに登ろうとすると、目の前に岩が被りながら迫ってくる。ここを進まないと目の前にあるビレイポイントに着かない。でも、進むと顔面に岩が(笑)・・・。 仕方がないので岸壁ビンボーダンスを実行。もう少し背が低かったらしゃがむだけで行けるのに。。。。。 3ピッチ目 核心部のクラック。先行パーティが登るのを待ってリーダーがスタート。登るルートは去年登ったルートとちょっと違っていた。去年は最後までクラックを登り、広すぎるクラックに足を入れたり、肘を入れたりして、四苦八苦しながら登ったのだが、今回は途中からクラックの右壁を利用していた。しかし行ってみると何だかこのルート登りにくい!! 正対すると正面の岩がツルツル。岩の凹凸が無くなってるよ。。。仕方ない。レイバックで挑戦じゃ!! 1メートルも登るとクラックに手も足も入るので手を岩に差し込み、痛いけど気合でジャミング。足もジャミング。おお!!テンションかかるから登れるよ。去年は必死にヒーヒー言いながら、目の前にあるすべてのヌンチャクを掴み、足りない時にはキャメロットも掴んだのがウソのよう。 この辺から気温が上がり手に汗をかくようになり、登りにくい。チョークを付けてクラックを登りきると後は楽々でテラスへ。 4ピッチ目 暑かった。とにかく暑かった。ルート的に難しい所はないけど太陽に暖められた岩は暖かく、日差しもガンガン照らしてくるので手に汗をかきながら登った。 5ピッチ目 登り始めてすぐ垂直に近い感じのクラックから凹角を登る。去年は先行パーティと後続パーティとの関係で、右から大きく巻くように登ったが、今年はこれを何とか越えた。後は草付きとなり易しくなる。 6ピッチ目 登り始めがちょっと怖い。ビレイポイントから左に乗り越えるように登るが、手汗がひどくて滑る。たぶん前を行く3人も同じかな?? 触ったホールドが若干湿ってる。落ちないけど怖い。ここは大量のチョークを手に付けてさっさと登ることにした。最初の3,4手を越えれば傾斜が緩くなるので楽ちん。 7ピッチ目 ここは易しい。去年はビレイしてもらったけど、今年はフリーで歩く。よって幻のピッチ。 終了点に着いたときは暑さにやられてヘトヘト。朝は2回登ろうか!!なんて皆で言ってたけれど、無言で「もう行きたくない」オーラが全員から感じられる。もちろん俺もオーラをバンバン出してましたよ。(笑) 2回目の二子山中央稜は半年のジム通いが実り、着実にうまくなっているのが実感できた。でも、トップをやるにはまだまだ練習不足。もう少し練習をしてからチャレンジしてみたい。 |
中央稜の取り付きです。 先行パーティのトップがスタートしました。 ザックを背負っている方は先行パーティです。 |
3ピッチ目、トップを確保する加藤さん。 |
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核心の3ピッチ目をリードするリーダー |
3ピッチ目、レイバックで登る加藤さん |
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6ピッチ目の終了点直下。 ラストの石川さんが登ってきました |