山の天気を予想する場合、局地的な気象現象であったり、 特殊な現象である為に
通常の天気予報では触れられない擾乱や、天気図には現れない小低気圧などの小さな気象要因、
また、卓越する気象の陰に隠れてうっかり見落とす気象の変化など、通常の天気の裏に隠れてはいるが
これらに気付かないと重大な気象遭難に繋がる気象要因は多い。
このような気象現象は、見落としたり、気づかなかったりするケースが多いので、そのような意味で危険である。
ここでは、そのような種類の擾乱と、それららがもたらす山岳気象遭難の事例をを取り上げて注意を喚起したい。
※本稿は、2013年度、シリウス・ジャーナルに連載した同タイトルの連載講座に加筆したものである。
【1】春の二つ玉低気圧による擬似晴天と暴風雪 (2012年5月、白馬岳の遭難事例))
【2】真夏の暴風雨 (2009年7月、トムラウシ遭難事例)
【3】初秋の時ならぬ白魔 (2006年10月初旬、白馬岳遭難事例)
【4】冬の日本海の小さな悪魔 ポーラー・ロー (小さいが非常に凶暴)
【5】春一番と南岸低気圧